ようやく土台の半分、12本の刻みが終わり、残り半分の縦のラインに取りかかり始めました。
9/12からやってたので、3週間。
もう少しピッチを上げたいところです。
と、思ってたのに台風24号の影響で自宅周辺は停電(今も……)、
学校は復旧したけど、給食センターはまだ電力復旧していなくて、明日も3日連続給食無しで下校。
半日も作業出来てないです……
「京呂組(きょうろぐみ)」と「折置組(おりおきぐみ)」
さて、梁と桁の組み方は大きく分けると二通りあって、
「京呂組(きょうろぐみ)」と「折置組(おりおきぐみ)」
があります。
左が蟻掛けを使った京呂組。右が渡り腮(あご)を使った折置組。
京呂組は戦後のほとんどの木造住宅で採用されてきた組み方で、桁の上に梁が載ります。
特徴は、
・梁の位置を自由に出来るので、間取りに可変性が出る。
・桁に梁を蟻掛けするので掛かる面積が少なく、金物の使用が必須。
反対に折置組の特徴は、
・梁の上に桁が載るので、間取りの自由度がない。その分強固。
・渡り腮(わたりあご)で木と木をがっしり組むので金物を付けるための穴を空けなくて良い。
・木と木を組む分、材木が長めに必要。
2年位前に木組みの折置組を知ってから、それが出来る間取りを考え、
木組みゼミにも参加し、模型も作りました。
その後、そろそろ製材の発注をしようという段階で、
「折置きは止めた方がいい」と言う反対意見を頂戴しまして。
理由は、
・外壁から梁や桁が出る部分の加工が手間
・梁と桁の高さがバラバラになるから間違えやすい
といった理由。
中には「そんなの(渡り腮にする)意味ないよ!」と一蹴される方もいました。
木だけで組んだ家を建てたい!
という考えに賛同されるどころか、反対されてしまいました。
(基礎と土台をアンカーボルトやホールダウン金物で緊結したり、
耐力壁は貫ではなく面材張りにしたりするので、金物不使用という訳でもないですが。)
本格的な「伝統工法」にしようとすると、
・石の上に柱を立てる
・基礎の代わりに足固めを採用
・耐力壁は貫と土壁
……と、ものすごくハードルが上がりますf(^^;))
それで、一旦は外壁回りは京呂組にするということで納得していたんですが、
土台を刻んでる内に
せっかく製材所から綺麗な材木を出してもらってるのに、
木と木で組んだら頑丈なはずなのに、金物を通す穴を空けるのはもったいない……。
これから梁や桁の加工に入るけど、不本意なまま作業したくないなぁ。
……やっぱり木組みで建てたい!
という思いが沸々と……。
「そろそろ梁の分を発注しておこうか」と先生方に集まって頂いたところで、
しつこいようですが……
やっぱり折置組にしたいんです!
と切り出してみると、
「本人がやりたいようにやった方がいい」と言って頂いて、
折置組で作ることになりました。
そして、屋根まで通し柱で考えていたけど、一度柱を切って、上に組んでいった方が強いというアドバイスをもらって作戦変更することにしました。
絵では書き忘れましたが、梁のすぐ上に桁が載ります。
竿車知継ぎをクロスさせて柱に穴をあちこちから空けるのではなく、
柱を長ほぞで梁に差し、梁の上に桁を渡り腮で掛け、小屋束を長ほぞ差しで入れることにしました。
コメント
私の地域は停電はなかったけど、あちこちで停電してましたね。
信号も消えてしまってとても危なかったです。かったーさんのところも停電したんですね。電気がないと本当に不便ですね。
刻みは順調のようで安心しました。
組み方もいろいろで複雑で、すごく勉強になりますね。
今度おじゃまさせてください!(^^)!
嫁@美里住建さん
自宅は昨日やっと復旧して、給食も今日から再開しました~。電気がないとやっぱり色々不便ですね。
ぜひいらして下さい!\(^o^)/
昨日自分で梁の分を発注しました~。(土台、柱は校長先生にしてもらってたので)