渡り顎・二重ほぞ仕口とは
実技で自分で選んだやりたいものは「渡り顎・二重ほぞ仕口」です。
下から柱、真ん中のが桁、一番上を梁として、セルフビルドの加工で使いたいなと思っています。
斜めに切るとかが無くて、垂直、水平だし、
渡り顎は仕組みが単純で(なのに理解するのに時間が掛かりますが……)
これなら一日で出来るかなぁ……なんて甘い考えで行ったんですが……
……ですが……
墨付けに2時間半掛かってしまいました。
なので、刻み始めはお昼休憩の20分前。
墨付けに時間が掛かったのは、先生の愛により
「峠を桁の5分(ぶ)上、梁の下端を峠から6寸5分下(今回使う材に合わせて)」
という実用的な設定にしていただいたため、「???」な状態になりまして。
自分の備忘録代わりに書いておきます。
墨付け手順
① 差しがねを桁に当てて峠から4寸下のところをチェック
② 梁の下端から1寸5分のところに「峠から5寸下」の線を引く
③ ②で出した5寸下の線から1寸上げた「4寸下」の線と①で出した「4寸下」の線を合わせて、梁に桁の下端の線を引く
④ 梁の③の線から上端までの高さを、桁の下端から同じ高さに線を引く
⑤ 桁の渡り顎になる部分と、梁の渡り顎になる部分の巾を芯から1寸3分のところに線を引く
とりあえず終わったところ。
左が上にほぞを加工する柱で、右が真ん中で切って桁と梁になります。
いざ加工
前回は柱の加工までをしていて、
今回は梁と桁のほぞ穴を開けて、渡り腮(あご)の部分を彫れば出来上がりでした。
渡り腮のところ(左の切り込みがたくさん入ってる部分と、右下の少し欠けてる部分)が間に合わず。
それは私が穴を貫通させるのに手間取っていたから。
一つは腕。
玄能を頭の後ろの高いところから下ろしてきて、手首のスナップを効かせて、のみを叩くよう言われました。
でも高いところから下ろして来るのが怖い(;・∀・)
ちょっとズレたらその衝撃たるや……!m(。≧Д≦。)m想像するだけで青アザが出来そうです。
そんなこと言ってても進まないので、少しだけ上から、そして手首も使ってみました。
(それでも「打ち方変えた?前からそうじゃなかったっけだ?」と言われるレベル……)
そしてもう一つは道具。
うちが持ってる叩きのみ(首が太い穴あけ用)は2種類で、旦那さんのおじいさんの使っていたものです。
巾が狭い方は5分(1.5cm)、広い方は8分(2.4cm)なんですが、新しい副校長に、
「もっと広いの無いっけだ?それじゃあ進まんに。おらが使ってないのやるわ!」と、頂きました‼
そして、それを実技の先生が研いでくださいました!何とありがたいことでしょう……(*≧∀≦*)
家でも今度ちゃんと研がないと……!
なるべく近い内に……(と言いつつ、結局いつも実技の授業の前日に。)
道具の話のついでに。
昨日、旦那さんが研いでくれていた突きのみを初めて使いました。
やっぱり穴の加工に便利ですね~。
ヤフオクで3本で18000円くらいでした。
3週目でようやく完成
6月下旬の前々回、7月下旬の前回から3回目で、ようやく完成しました
かれこれ3か月も掛かるなんて・・・・・・!
完成はこちらです↓↓
少し直して入れられたので今回は成功~☆彡
そしてこの日は子供たちが13時に帰ってくる日だったので(先生方の通知表付けで)
午前中いっぱいで何ができるか・・・・・。
と考えたところ、
以前、墨付けと削りを少ししただけのものがあったことを思い出し、
それに手を付けると・・・・・・
かなり空いてる~~
調整する場所が悪かったんでしょう・・・・・・
いくら削っても直角に入らなかったです
これ↑↑はもう諦めて、来週からは嫁@美里住建さんと一緒に「3級建築大工技能士」という資格取得を目指していきます
コメント
こんばんは
技術よりなにより、その前に名称を覚えることが大切だな!
と言っても素人には一生使う事が無い言葉ですな。
先週、先生から3級の問題の説明を受けました。
言ってる意味は分かりましたが、思うように墨付けができない自分に
がっかりです。
お昼に家に帰ったとき、作業場から角材を数本、持っていきました。
でも、持ち込んだ材料と試験の材料のサイズが全然違うので、
かえってやりにくくなりました。
今回も当分の間、自己流のレッスンが始まります^^;
まるみさん
仕口や継ぎ手の種類はたくさんあって、訓練校で作らせてもらうのもほんの一部なんですが・・・・・・
2枚目の直角に繋げた仕口の名称、忘れちゃいました!^^;
(調べたら、「襟輪小根枘差し割り楔締め」とのことでした・・・・・・長い。)
嫁@美里住建さん
そうか!材料のサイズが違うと峠の位置も変わってくるから・・・・・・
これは墨付けを頭に叩き込まないとですね~~(--;)